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エアロスミスのスティーブン・タイラーの声帯で見るボイトレの難しさ

   

エアロスミスといえば超有名なロックスターですが、そのボーカルであるスティーブン・タイラーさんの声帯を見ることができる貴重な動画を発見しましたので、今回はそのことについてご紹介しますね!

ナショナルジオグラフィック「驚異の人体機能」より

こちらがその動画です。
この動画を収録する前にスティーブン・タイラーは一度喉を痛めたようで、コンサートも中止になったようです。

動画でも確認できますが(3:11あたり)、声帯の左側が赤く腫れています。その時に出しているタイラーの声も平泉成さんみたいな声になっていますね笑

その後患部はレーザーによって血流の流れを止めることで、炎症を抑えていますね。

スティーブン・タイラーの声帯の動き

 

上記の動画では、実際にスティーブン・タイラーが発声している声に合わせて、声帯がどのように動いているのかというものをわかりやすく写してくれています。

これを拝見して初めてわかりましたが、声帯は一定の長さの同じ音を出していても、ずっと閉じているわけではなく、一定間隔で閉じたり開いたりを繰り返しているのですね!僕が想像していたものとは大きく違っていました。

ただ声帯はタイラーさんの使い方で1秒間の発声で170回も開閉を繰り返しているとのことですので、「早すぎて動きがゆっくりに見えている」現象でそう見えているだけかもしれません。

僕はよく声帯の動きを草笛で例えることがあったのですが、もしかしたらちょっと違ったかなー…。

低音と高音の声帯の動きの違い

声の高さはギターやピアノと同じで、振動の回数で音の高さが決まります。
それを踏まえた上で、上記の画像と、下記の画像を見比べてみてください。

こちらの2つの画像は、上が低音発声時の声帯で、下が高音発声時の声帯です。
もちろんどちらもスティーブン・タイラーの声帯です。

この声帯はエアロスミスの「Dream On」を歌っている時の声帯で、低音の画像は高音になる前のサビの「Dream On」の部分の声帯の画像ですので、G4#(mid2G#)あたりの音を出してる時ですね!

高音はその1オクターブ上のG5#(hiG#)あたりの音を出している時の声帯です。
ってか「Dream On」を歌っているスティーブン・タイラーの声帯を見れるってマジで貴重すぎる笑

でもちょっとよく分からない

ここまでスティーブン・タイラーの声帯を見てきたわけですが、皆さんはどうか分かりませんが、
ぶっちゃけ僕は2つの声帯の動きの違いがよく分かりませんでした笑

高い音と低い音の比較であるとはいえ、どちらも一般的には「高音」に属する声なので、声帯の動きに違いがない可能性もあるとは思うのですが、巷で言われている「ミックスボイスは半分声帯が開いている」とか、そういう違いを目視することは僕はできませんでした…。

やっぱスティーブン・タイラーだからあの音でもヘッドボイスではなく地声なのかとか、日本人とアメリカ人の違いなのかとか、スティーブン・タイラーが天才的すぎるからだとか、色々考えることはあるんですが、素人が初見で上記の画像の差が分かるかと言われれば微妙ではないでしょうか…。

ボイトレって難しい

今回スティーブン・タイラーが実際に歌える時の声帯の様子を見ることができたわけですが、こうしてみるとボイトレってやっぱり難しいなーと思います。

この動画を見たからといって自分の声帯の様子が分かるわけではありませんし、実際に自分の声帯を見ながらボイストレーニングするっていう機会は殆どありませんので、意外とこれを活かすことはないのかなーとも思ったり。

頭でっかちは良くない

ただ今回得られたこととすれば、声帯やその周りの筋肉などは非常に小さな組織なわけで、この小さな組織の動きを細かく制御しようとするのはかなり至難の技だということだと思います。

スティーブン・タイラーが直接言っているわけではありませんので憶測になってしまいますが、スティーブン・タイラーはおそらくどの声を出すにしても感覚的であり、目的の声を出すためにわざわざ声帯やその筋肉群の動きを細かく調節しているようには感じませんでした。

僕自身も「輪状甲状筋の伸展を意識して」とか「軟口蓋を広げる」とか「喉頭を上げすぎない」など、「声帯やその周りの組織のコントロール」を目的とした練習もしたことがありますが、これらは「理想的な発声に伴う副産物」であり、それぞれができるようになったとしても、必ずしも理想的な発声には至らないというのが経験則であります。

理論的に行うよりも、感覚的に喉全体のバランスを体で覚えるようにしたほうがいいのでしょうが、個人練習ではそれが正しいかどうかがわからないですよね。となると結局はあまり頭でっかちにならずに、ボイストレーナーの方と二人三脚で取り組むことが一番の近道になるのではないかと思います。

今回は「スティーブン・タイラーの発声時の声帯が見れるなんて貴重すぎる!」なんて記事を書こうと思ったのに、「結局あんまり参考にならない…」となってしまったわけですが、学ぶべきこともたくさんありました。ロックスターがもたらしてくれるものはやはり大きいですね!

でもいつも頭で考えすぎている人には、ちょっと感覚的にやってみてもいいかも、という刺激になるのではないでしょうか。そうでない人にもお役に立てれば幸いです、それでは!

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