「トニック」「サブドミナント」「ドミナント」の特性に則ったコード進行
2022/01/19
前回
作曲したメロディのキーを割り出し、ダイアトニックコードを当てはめていく
という記事で、実際に僕が作ったメロディラインにコードを割り当てていきました。
その音源がこちら
ちなみにメロディのキーは「Am」とし、コード進行は「Am→F→Dm→Em」の繰り返しです。
なんだか最後が締まりませんよね笑
今回はそのこのコード進行を「トニック」「サブドミナント」「ドミナント」の特性に則って、ちょっと変えていこうと思います!
もくじ
「トニック」「サブドミナント」「ドミナント」それぞれの特性
今回も「SleepFreaks」さんの動画を見ながら進めていきます。
今回の記事は動画の8分30秒ぐらいからの内容について書いていきます!
「トニック」「サブドミナント」「ドミナント」という用語は作曲初心者からするとちょっとハードルが高い気がしますよね。かくいう僕もこの用語を聞いた時は「マジか!早いな!」と萎縮してしまいました。
でもこの3つの用語についての全てを知る必要は現時点ではないのかなーとも思いました。理解すれば良いに越したことはないんでしょうが、それを勉強しているうちに飽きそうです笑
ですので現時点では、
トニック・・・「ドミナント」「サブドミナント」のどちらに進んでも問題ない
サブドミナント・・・「トニック」「ドミナント」のどちらに進んでも問題ない
ドミナント・・・「トニック」に進むのが望ましい
というルールだけ覚えておくことにします。
もちろん、曲によっては上記のルールから外れることもあるかもしれませんので、一概には言えませんけどね笑
ただそれだけではどのコードがどの役割を持つのか分からないので、
こういった順番や代理コードも掲載してくれているようなサイトを見ながら、自分なりに上記のルールから逸脱しないような進行を考えていくといいかもしれません。
上記のサイトを見ると、コードやコード進行なんかはたくさんの種類と用語があるなーという印象を受けますが、現状僕は「メジャー・ダイアトニックコード」と、「ナチュラル・マイナー・ダイアトニックコード(要するにマイナーコード)」だけを見ながら進めていきます。
「トニック」「サブドミナント」「ドミナント」この3種類の特性が分かったら、今度はそれに注意しつつ自分のイメージに近いコード進行を考えていきましょう。
構成音の高さを変えてコード進行を自分のイメージに近づける
上記のルールに則りながら、今度は自分のイメージに合ったコード進行を考えてきましょう。
もちろん、最初の作業でコード進行がしっくりきていれば、それはそれでいいと思います。
僕は上記の「Am→F→Dm→Em」から少し変えて「Am→Em→F→C」というコード進行にしました。
それがこちら。
こうして聞くと、この記事の最初の方に載せた音源の4番目のコードである「Em」と、こちらの音源の2番目のコードの「Em」の音が違って聞こえると思います。
最初の音源の「Em」は、少しイメージと違ったため、どうしようかと悩んだ挙句、「使われている音の高さを変えれば、同じコードでも聞こえ方が変わるのではないか」と思いついたのです。
たとえば、「Em」というコードは「E(ミ)」「G(ソ)」「B(シ)」という3つの音が重なっています。
この「Em」というコードは、極端な話「E(ミ)」だけ1オクターブ上にしても「Em」というコードとしてみなされるわけです。3つの構成音は変えずに、その音の高さを変えてみるだけでもかなりのバリエーションが生まれますよね。
もし合っているはずのコード進行でも「ちょっと聞こえ方がイメージと違うなー…」と感じたら、構成音の音の高さに注目してみてもいいかもしれません。
こちらのサイトでは、同じコードでも構成音を変えずに異なる聞こえ方がする鍵盤の表を、音源付きで見ることができます。
トップページの左側で、自分が探しているコードの音をクリックすると、構成音と3種類の聞こえ方の違う同じコードの音を見ることができるので、初心者の僕にはとても助かります!!
これらを駆使して、どんどんメロディを自分のイメージに近づけていきましょう!
コードを繰り返さないだけで変わるメロディの印象
同じメロディの繰り返しになる部分でも、コード進行を変えるだけでその印象は大きく変わってきます。
というわけで、僕も今まで習った内容をもとに、さらにコード進行を変えました。
今回の僕の作ったメロディは同じメロディを2回繰り返していますが、コード進行は最初「Am→Em→F→C」で、次のメロディは「Am→F→Dm→C」となっています。
最初の方の音源では、最後締まりませんでしたが、最終的にはうまく落ち着いたんじゃないでしょうか笑
法則はあるものの、組み合わせは無限!!
このコード進行に至るまで、拙いながらも音楽理論のルールを少し取り入れながら作ってきました。
よく「音楽理論を学んだら、自分らしさが無くなりそうで怖い」という理由で音楽理論に手をつけない人がいますが、今までの工程を経て思ったことは、多少のルールはあってもその組み合わせは無限だと感じました。
むしろ音楽として破綻しない最低限のルール、それが「音楽理論」なのではないかと感じました。とりあえずコード進行が決まったところで、今回はここまでとします!
「SleepFreaks」さんの動画は上記のシリーズだけでもまだ続きますので、今後もオリジナル曲をつくる行程をお知らせしていきます!では!