ぱんぷきん☆どりーむ-pumpkindream-

私「あかさ」がボイストレーニングや興味を持った話題について色々言ってるブログ

高い声に憧れてミックスボイスの出し方とかコツをググる前に知ってほしいこと

   

「stop」と書かれた標識

はじめは僕がミックスボイスができているかどうかや、僕の歌に対する評価などが欲しくて始めたこの「ぱんぷきんどりーむ」ですが、今や「僕がミックスボイスできてるか聴いてください!」などの問い合わせが結構きます。

ブログ名をちゃんとボイトレ関連づいた名前にしてけばよかったな~という後悔と、少なからず人のためになっているという感慨深さもあるのですが、今まで様々な方からいただいた問い合わせの中で、実は多くの人が誤解されているなーと思うことがありましたので、今回はそれについて記事にします!

みんなミックスボイスに憧れている

今までたくさんのお問い合わせをいただく中で、たくさんの人が「ミックスボイス」という声に憧れている印象を受けました。

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「憧れは、理解から最も遠い感情だよ」

BLEACHの愛染は名言をいくつも残していますね…。

でもまさにそうで、みんなミックスボイスに憧れているせいで、その実態を正確に把握せずにそのコツや出し方を取得しようとする方が非常に多い気がしました。

「ミックスボイスさえ取得できれば…」「ミックスボイスが今の歌の悩みを全部解消してくれる」「ミックスボイスさえ出せればうまくなれる」などなど…

まるで賢者の石の正体を知らずに延々と探し続ける「鋼の錬金術師」のエルリック兄弟のように、ただひたすら「ミックスボイス コツ」とかで調べているんですね。

でもミックスボイスを取得するために必要なのは情報ではなく、継続的な練習です。
その中で培われた筋肉群や声帯の絶妙なバランスがミックスボイスを生み出します。

冷凍庫にいれた水が庫内の温度によって徐々に氷になっていくように、継続的な作用の結果がミックスボイスなのです。

レベルアップしていきなりメラゾーマが打てるような感じでミックスボイスは出てきません。そもそもそれだってメラからの段階が必ずあります。

ミックスボイスは地声と裏声を「混ぜる」ものではない!?

こちらの記事でも書きましたが、ミックスボイスは「混ぜる」ものではなく積み重ねによって自然に「混ざっていく」ものなのです。

それを理解しようとせず、手っ取り早くコツを見つけようとして、今までの自分の声の出し方とは違う出し方をして喉を痛めたり、アニメ声に目覚めたり、張り上げの地声を「自分は”地声成分が強い”ミックスボイスなんだ」と勘違いしてこじらせ、遠回りしている人がほとんどな印象を受けました。

昨今、ボイストレーナーでさえ、「うちのレッスンを受ければすぐにミックスボイスで高音が楽に出せます!」とか「ミックスボイスはプロもよく使っています!」とか言ってアクセスや顧客を増やしているのも原因かと思います。

しかしその正体は

僕が今思っている、正しいと思う高音開発、高音の出し方について。

独学でボイトレする上で本当に気をつけて欲しい事。

この辺の記事なんかの「輪状甲状筋」をしっかりと使った継続的なトレーニングさえしていれば、ほとんどの人が自然と取得できるるものだと僕は思います。

憧れるのはもうやめよう

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「勝ちたいと思いつつ、心の底では負けてほしくないと思うから」

上記の愛染の名言を裏付けるように、黒子のバスケで黄瀬くんが言っていることを引用しますが、「憧れ」とは対象を脚色したりひいきして見たり、時には自分を卑下したりして、いつまでも自分の理想や目標として扱い続けることを意味すると僕は思います。

対して「理解」とは、その人の弱さや醜い面をきちんと知りつつも受け入れることを指すと思いますので、愛染の名言は非常に深いなーと感じます。

こう書くとわかりやすいと思いますが、ミックスボイスを「自分の悩みの殆どを解決してくれる魔法の声」だと思っているうちは、ミックスボイスには近づけないと思います。

比較的短期間で掴みかけた感覚を「こんな簡単にミックスボイスが出せるわけ無い」と、間違った発声に走ってしまうケースもありますので、まずは憧れることをやめてみましょう。(こう書くと間違った発声にもかかわらず「俺は短期間でミックスボイスを習得できた方なんだ」と勘違いする人がいることもありますが笑)

ミックスボイスをきちんと理解する

再三お伝えしましたが、ミックスボイスは魔法の声ではありません。

ミックスボイスを習得したからといって、

・声換点を克服できる

・高音でも地声っぽく芯のある声が出せるようになる

・声換点付近(男性であればmid2F〜hiBとか)を楽に歌えるようになる

などの問題がいきなり解決するわけではありません。
僕自身もミックスボイスと言われることが増えてきましたが、上記の問題が完全に解決できたわけではないです。

上記のような問題を解決するためには、ミックスボイスが出せるようになってから、更にミックスボイスでそれなり期間練習を重ねなければいけません。

「えー…がっかり…」と思う方もいらっしゃるかと思いますが、むしろそれぐらいミックスボイスに対する幻想を打ち砕かれた方が、ご自身のためでもあり、またハードルが上がりまくってプレッシャーかかりまくりのミックスボイスも肩の荷が降りることでしょう。

意外とミックスボイス取得後にがっかりする人が多い

うなだれたひまわりの写真

これも事実です。

ボイストレーナーや2ちゃんねる等でミックスボイス判定に合格された方には「意外とこんなもんか」と思う人が多い印象を受けます。

中には僕とのやり取りの中で、ミックスボイスに対する幻想を抱いたまま取得して、「ミックスボイスって全然思ってたのと違う!」と絶望される人もいました笑

おそらくミックスボイスを出せるようになったり、最初のコツを掴んだ時の弱々しい声を聞いた時は殆どの人は絶望するのではないでしょうか笑

でもそこから口腔内の空間を確保したまま歌うようにしたり、長期間の練習により声帯が慣れてきたりすると、いつのまにか自分でも地声か裏声かわからなくなるような感覚を得られると思います。

そのためにもこれからミックスボイスを取得したいと思っている人は、ミックスボイスに対する幻想や憧れをリセットするためにも、この記事を最初に読んでいただきたいと思います。

それではまた次回!

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