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Little Glee Monsterのみんなが同じ声に聞こえる現象を考えみた

      2022/01/19

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Little Glee Monster

ご存じでしょうか。
平均年齢17歳でありながら類まれなる歌唱力をもつ6人のヴォーカルグループなのですが、いつだったかのミュージックステーションでのパフォーマンスを拝見した際、「…みんな同じ声に聞こえる…」と感じたのを覚えています。

番組では、リトグリの皆さんがカメラに向かって一直線に立ち(EXILEのChoo Choo TRAINのイントロのフォーメーション)、入れ替わり立ち替わりで1フレーズずつ歌っていく場面があったのですが、誰の声か判別できず、「まるで声の金太郎飴や!」と思ってしまいました笑

あと確かに上手いけれど魅力がないように見えてしまうのも僕の好みかなーと思ったのですが、May.Jさんも過去に「確かに上手いがそれだけ。」という評価をされていたことを思い出し、もしかしたら単純に好みの問題だけではないのかとも感じました。

歳を取ると流行りの音楽が全て同じように聞こえてしまうと聞くので、僕自身の老化も関係しているかもしれませんが、圧倒的な歌唱力を持ちながらなぜ魅了されないのか、その理由を僕なりに考えたので、記事にしていきますね。

僕の独断と偏見や決めつけも十分含まれておりますので、不快に思われたら申し訳ありません。
それでは、いきますよっ!

Little Glee MonsterやMay.Jさんに見る「発声能力向上による個性の収束」

Little Glee Monsterの皆さんやちょっと昔ではMay.Jさんもそうな気がしますが、どんなに歌唱力があっても個性がないというか、どこか魅力を感じない歌手の方っていますよね。

ただ楽器としての音の鳴らし方は最高だと僕は思います。リトグリの皆さんに対しても平均年齢17歳であの領域なので、すでに他の歌手に比べ圧倒的なアドバンテージがあると、末恐ろしく思います。

しかしその楽器の鳴らし方があまりにも洗練されすぎて、逆につまらなくなっているような印象を受けました。発声がパーフェクト過ぎて面白くないというか…

「マジでお前どの面というか、クソみたいな音源晒しといて良くこんな上から目線できるな」とか自分でも思うほど突っ込みどころ満載で大変恐縮なのですが、もしかしたら発声が完璧になればなるほど、それは単調で退屈なものになるのではないでしょうか。

言ってしまえば、ボイトレによって到達できる領域は決まっていて、練習すればするほど、練習による効果が頂点に近づけば近づくほど、もしかしたら声質や歌い方が収束していくのかなーと思いました。

外国人歌手の歌い方は似ている

アメリカなどの日本よりボイストレーニングが発達しているような国で歌が上手い人の声って、声そのものや歌い方が結構似ている印象を受けます。

マライヤキャリーさんやクリスティーナアギレラさんなどは声質も似ているのもあると思いますが、お二人ともハスキーかつ太く力強い声で、歌いまわしとかもすごく似ている気がします。

このお二人のみならず、「X FACTOR」とかで賞賛される素人さんや、superflyさん、MISIAさんなど、「実力派」と呼ばれる人も、声や発声の仕方が似ている気がしませんか?

ボイストレーニングを受けた経験の有無は除きますが、やはり理想的な発声をする人の声はどこか似てくる気がします。というかここまで書いて思いましたが、スポーツでも何でも、理想的な形というのは無駄な動きがなくなり洗練されていくのは当たり前ですよね笑

ただ歌に関しては、喉や体の使い方に無駄な動きがなくなり、理想的になればなるほど声質や歌い方が洗練され、あるポイントに収束してくのかもしれないと思うと、あまり発声を極めすぎるのも問題なのかもしれません。

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アニソン歌手の声が魅力的なわけ

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以前

藍井エイルさんの活動休止に見るアニソン歌手の発声の危険性

という記事で、「アニソン歌手の方の歌い方は負担が大きいことが多い」と書きましたが、これはもしかしたら、発声能力がそこまで完成されていないからこそ、それぞれ違った個性が目立って、魅力的に思えるのかもしれません。

それでは楽器としての寿命は短くなりますので、どちらが良いとは一概には言えないですし、素人さんがアニソン歌手の真似をするのは危険だということに変わりはありませんが、僕がアニソン歌手の方の歌を「苦しそう」とか思う声でも、他の人にとっては高音を出す苦しそうな顔が「感情的」だと感じる人もいますよね。

もしかしたら業界的にもそれがわかっていて、あえてボイトレをさせないで、元々の歌い方で売り出しているということもありえるのでしょうかねー。謎です。

YOSHIKIさんに見る「無駄な動きにこそ感じる魅力」

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X JAPANでドラムやピアノを担当しているYOSHIKIさんですが、彼のドラムプレイは同ジャンルのドラマーに比べて、技術的にはそこまで上手ではないということをよく聞きます。

しかし、プロのドラマーの中にも「YOSHIKIさんの影響を受けている」と公言するドラマーの方は数多くいます。僕自身も、「そこまで上手くはない」とは聞いていても、やはりLAST LIVE彼のドラムプレイが魅力的ですし、現在まで支持され続けているのは激くて荒々しいパフォーマンスに近いプレイだからだと思います。

負担も大きい(現に首のヘルニアになっているそうな)ですが、一見無駄に見える動作に、人を魅了する何かがあるのではないでしょうか。

でも理想的な形を知っている上でアレンジをする場合と、元々それしかやり方を知らないでやっているのでは、負担もパフォーマンスも全然変わってくるとは思うんですけど、やはりどこか一つのやり方を極めたようなパフォーマンスに感動することも確かですよね…。

奥が深すぎる歌の魅力

うつむく女性の画像

…と色々と話してきましたが、やっぱり歌って奥が深いですね…。
個人的な意見ではありますが、歌は上手いだけが魅力なわけではないですし、むしろ洗練された姿よりも、一見無駄にも見えるエネルギーの使い方をしている方が魅力に感じる可能性もあるわけですから。

そして理想的な歌唱力を身につけた人の中でも、魅力を感じる人と感じない人がいるわけですが、その差は何なのか。本当に興味はつきません。

上記で挙げたようなアーティストの方々が、理想的な形を知った上で行っているパフォーマンスなのか、元々持って生まれたスタンスだけを貫いているのか、ということが分かるだけでも非常に勉強になるところですが、僕の憶測の域を出ないのが歯がゆいですねー。

とは言えLittle Glee Monsterの皆さんはまだまだ若いので、これから豊かな人生経験を経て、魅力的な声になっていく可能性も十分ありますので、今後の活躍にも期待ですね!

とまぁまたとりとめもない解決しない疑問をダラダラと書き連ねてしまいました。

今回はこの辺で失礼致します。

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