藍井エイルさんの活動休止に見るアニソン歌手の発声の危険性
2022/01/19
アニソン歌手の藍井エイルさんが無期限の活動休止を発表しましたね。
「キルラキル」の「シリウス」や「ソードアート・オンライン」の「Ignite」などいい曲が多く、また次世代のアニソン女王としてLiSAさんと共にミュージックステーションにも出演し、今後も活躍が期待される中での突然の活動休止発表にびっくりしました。
ただびっくりはしましたが、「やはり…」という感じがしなかったかというと嘘になりますかね…。
今回はそんなことを記事にしていきます。
藍井エイルさんの過去について
普段からアニメやニコニコ、Twitterをやっている人には有名なのかもしれませんが、藍井エイルさんは昔「有沢ゆい」というお名前で、アニソン歌手とは違うお仕事をされていて、その時の活動は「黒歴史」扱いになっています。(具体的なお仕事内容に関してはここでは記載しません、ご自身で検索お願いします。)
その頃から情緒が不安定なのかは知らないですが、手首や足などに自傷行為の痕が残っている画像がいくつか出回っており、それが彼女が活躍すればするほど知られることが精神的負担になっていたからこその活動休止なのかもしれません。
ただ僕は藍井エイルさんのみならず、アニソン歌手の方は、楽器としての寿命を縮めるような歌い方をされる方が非常に多いように思います。もしかしたら藍井エイルさんは上記のような理由ではなく、体力的、または喉のコンディション的な事情での活動休止をされた可能性もあります。
アニソン歌手の発声の危険性
藍井エイルさんもそうですが、同じく次世代のアニソン歌姫のLiSAさんや、「マクロスF」のシェリル役の歌を担当されたMay’nさんや紅白にも出場されたこともある水樹奈々さんなどであっても、その声は「声質を活かしたような」声だったり、「地声を張り上げたような」声に聞こえます。
確かに地声を張り上げたような声は、アップテンポな曲ではパワフルに聞こえ、バラードなどでは切なく嘆いているように聞こえ、それが「実力派」と思われがちなのでそのような歌い方をしていたり、元々持っている声質を活かそうとしているせいなのかもしれませんが、悪く言えば「喉声」っぽく聞こえてしまいます。
声質を活かした発声や地声を張り上げたような発声はポップスでも多く見られますが、アニソンというジャンルは
・キーが高め
・音程や曲の展開のメリハリが強い
・サビの繰り返しが多い
こういう曲が多い気がします。ボカロ曲にも言える気もしますが。
アニメのOPの雰囲気と展開に合わせてサビから入る曲も多いので、結果的に高音を発声する機会が非常に多いです。
その中で声質を活かそうとしたり、地声で張り上げようとすることは、楽器として使う「声」の負担が非常に高く、現にMay’nさんは声帯ポリープでツアー中止になりましたし、水樹奈々さんも声帯炎を起こし公演をいくつか中止されました。
女性だと音域が広いことが多いですが、女性の出す全ての高音がミックスボイスではないと思いますので、無理に高音を出して上記のような実力派として振る舞うには、体にかなりの負担がかかっていても不思議ではありません。
アニソンに挿入されたり、CDで聞く分にはすごく良いのですが、それをライブで、さらには何公演もやろうとするのは、上記のような第一線で活躍されているプロのアニソン歌手の方々でも大変なのではないかと思います。
藍井エイルさんの楽曲はその中でもキーが高い部類に入るので、喉のコンディションが悪くなることによる活動休止も十分に考えられます。
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安易にアニソン歌手の真似はしないほうがいい
余談ですが、上記の事からアニソン歌手に憧れてその声質や歌い方を真似するのは、非常に危険だと思います。正確には「あまりアニソン歌手の真似をしながらアニソンは歌わないほうが良い」という感じですかね。
プロの方でさえ、ポリープや炎症を起こすような発声ですので、素人さんが真似すれば「声質を活かす」ということに重きを置き過ぎるが故に、無意識的に「声を作っている」状態になってしまって、それがさらに喉への負担となりかねません。
なので長期的にアニソン歌手のような歌い方をしていると、ご自身の声の出し方を忘れてしまったり、自然と喉に力が入った発声に偏ったりしてしまう可能性がありますので、参考にはできてもお手本にはしないほうが良いと思います。
見え隠れする大人の事情
上記でも述べましたが、地声を張り上げたような声はパワフルに聞こえたり、切なく聞こえたりするので、歌唱力があるように聞こえますが、その実態は喉に過度の負担がかかっていることが殆どのように思います。
そうしたどこか消耗品のようなアニソン歌手の使い方は、しっかりと楽器として歌手を育成しないまま、短期的に売り上げてしまおうという事情も見え隠れしているようでなりません。
こういう消耗品のような売り方は音楽業界全体にも言えると思いますが、やはり音楽業界全体の不振が、アーティスト側を中長期的に育成せずに使い回さざるを得ないのかもしれないと思うと非常に難しいですが、酷使される側のアニソン歌手の方はやはり可哀想に思います。
身体的・精神的な問題、喉の不調、病気などなど、活動休止に至る原因はたくさんありますが、結局藍井エイルさんの活動休止理由について決定的な理由は分かりません。
しかし美人ですし歌もお上手ですので、「有沢ゆい」さんの方向性でも僕は吝かではありませんがぜひまたアニソン歌手として復活して欲しいですね!
ほんとにこれからという時のニュースでしたので、残念でなりません。
では、今回はこれにて失礼します。