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私「あかさ」がボイストレーニングや興味を持った話題について色々言ってるブログ

デーモン閣下のボイトレ本は人間にも応用できるぞ!

      2016/09/24

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僕は常々聖飢魔II好きを公言していますが!
あとはNoGoDとかBUMPOFCHICKENとか…。

その期待を裏切ることなく、購入しました!

「デーモン閣下 悪魔的歌唱論」!!

はたして悪魔の歌唱法なんて人間の役に立つのか…?と思っていましたが、いやほんと愚問でした笑

元々閣下は人間の体を借りているため、多少の魔力の干渉はあれど、人間にも応用できるみたいなんですよ!!それは良かった!

というわけで今回は、この「悪魔的歌唱論」を拝読した感想を述べていきます!
僕もこの本を読んで、悪魔的歌唱力に少しでも近づくぞー!!

なんと「ボイトレ本」ではない。

この「デーモン閣下 悪魔的歌唱論」ですが、なんと!

ボイトレ本ではございません!!

まぁどこにもボイトレ本とは書いていないのですけどね。
そして自叙伝というよりは、インタビュー形式で閣下がそれに答えているという印象を受けました。

序盤は閣下がこの世に受肉を果たすところから、渡米した後に帰国して早稲田大学に入学して、聖飢魔IIとしてデビューするまでのエピソードがてんこ盛りです。

ただこの序盤がバックグラウンドにあるからこそ、その後に語られる閣下の価値観や信念がすんなりと入ってきます。

ボイトレ本ではありませんが、閣下の信念や価値観に触れたあと、一問一答形式のような形で閣下の歌や喉の管理等に関する事柄について述べられていますので、厚くも薄くもないぐらいで閣下の全てについて触れている内容になっています!

それで、僕なりにこの「悪魔的歌唱論」がボイトレ本としての要素が薄い理由を考えてみました。

 閣下はボイトレ経験ほぼゼロのミックスボイス取得者だった

この本の中で、閣下は第三〜第四大教典(「地獄より愛をこめて」か「BIG TIME CHANGES」)ぐらいまで、自身の声の出し方について、本書でこのように述べています。

当時の我輩としては、ほぼ地声のような感覚で出していたのである。今振り返ると、地声とファルセットの間のような声があって、それを上手に使って高い音域を出していたのだが、それはシャウトしているつもりでもなければ、ファルセットというつもりでもなく、第三〜第四大教典までは、そういう発声でずっと歌ってきたわけなのである。

そしてその前のページで、閣下は世を忍ぶ大学生時代には、最高音がB4(hiB)だったことや、JOURNEYの「Don’t Stop Believin’ 」が高くて歌えなくて試行錯誤したということが記されています。

おそらくこの頃に現在の発声の礎となる感覚を自力で取得しており、そしてそれが、紛うことなくミックスボイスだったというわけです。

自力開発のミックスボイスでここまでの完成度を誇るなんてものすごく稀だと思います。

これはソニーのオーディションの頃の映像と演奏になりますが、この頃からかなりの高音を出していることが確認できます。これが独学で取得したミックスボイスであるとは、当時はもちろん、今でも分かる人はあまりいないのではないでしょうか。

僕が今思っている、正しいと思う高音開発、高音の出し方について。

ボイトレ受けるか、独学が良いかなんて愚問。

これらの記事でも述べていますが、ミックスボイス開発の最大の障害は「自分で開発した声が正解かどうかがわからない」ということにあると思います。

それが分からないからこそ、有識者に客観的に判断してもらうことで、正しい開発ができるのだと思うのですが、閣下はそれを自力で開発し、しかもそれが正しいミックスボイスだったというわけです。

確かに、世を忍ぶ仮の幼少時代から、閣下のご両親は音楽好きで、常に様々なジャンルの音楽が流れていたようですので、自然と耳が鍛えられてきたのかもしれませんし、怪獣の鳴き声のモノマネは現在でも世界チャンピオンという経歴もありますので、これが正しいミックスボイスを開発できた要因なのかもしれません。

あ、違うか。

魔力か。

そんな閣下であるからこそ、みんなの参考になるようなプロセスを経ずしても、プロヴォーカリストとして現在も活動されているので、ボイトレ本という要素が薄くなってしまったのではないかと思われます。結局、最後は魔力でどうにでもできるあたり、流石は悪魔ですねちくしょう!!

ちなみに

閣下ご自身自力でミックスボイスを開発されたわけですが、その後転機が訪れます。

THE OUTER MISSION

第5大教典(アルバム)となるこの「THE OUTER MISSION」ですが、この大教典の収録中に喉の調子が悪くなり、その後少し喉を休めはしたものの、それまでの出し方では思ったような声が出なくなったので、収録を優先し急ごしらえの別の発声による声で収録したそうです。

なのでこの大教典には、閣下の調子の悪い時の声と、その後手探りで開発した別の発声による声が収録されているとのことでした。ぜひ聴き比べてくださいね!

そのあと、閣下は初のボイトレに行きますが、一回行って「あとは自分でできそうだ」と思ってボイトレに行くのをやめ、現在の発声方法になったそうです笑

修正後の声もがなりが少なくなってかなり聴きやすくなり、その声に合わせるかのように聖飢魔IIの楽曲自体も成熟されていくので、僕が誰かに聖飢魔IIをおすすめするときは、これ以降の大教典をおすすめしています笑

岩谷翔さんによるボイストレーナーによる閣下の声の分析

その補足として「岩谷翔」さんというボイストレーナーの方が閣下の声について分析を行ってくださっています。

実際に聖飢魔IIの曲を例に閣下の使っている声の種類や歌い方などを分析してくれていますので、この本を買うような妄信的な信者として嬉しいですね!音源もすぐに聞けるし笑

ただやはり補足に過ぎないので、そんなにページを割いて詳細な情報を掲載しているわけではありませんが、岩谷さん自身もボイトレ本を出版されているそうなので、僕も購入を検討しています。

一瞬でキーが2つ上がるボイトレ本 発声回路改造がキセキを起こす! (全メニューネット動画対応)

↑岩谷さんのボイトレ本

僕が面白いと思ったポイント

ボイトレ本としての情報量はあまり多くありませんが、全体的には非常に楽しめました!
その具体的なポイントについて述べていきます。

閣下のお人柄

この本は様々なエピソードを通じて、閣下のお人柄がよく表れていると思います。
幼少期から続くいたずら好きで相手を喜ばせることが大好きな性格、そして人を喜ばせるためのパフォーマンスをするためであれば、人に頭を下げ教えを請えるほどの謙虚さ、ある大教典で歌い方を指導された時に歌うことが苦痛になったことなどなど、悪魔とは思えぬほど、実に人間味溢れます。

そんなお人柄だからこそ非常に魅力的に感じました。この本を読んでいると、おそらく周りのスタッフの人たちも、その魅力に惹きつけられている印象を受けます。あ、これも魔力か??

常識の範囲内で常識を壊す頭の良さ

この本では、ネット上に存在する「閣下や聖飢魔IIに関する噂」を本人が語っている部分もあるのですが、そういう部分で、閣下の頭の良さが際立っています。

誰もが納得できる理由で、誰もが常識だと思っていた概念を壊す。
常識の範囲内で常識を壊す閣下の勇猛さ、頭の良さというのは、とてもかっこ良く見えます。

それが相手を喜ばせたい、楽しませたい、という単純な動機からきているものもあるので、とてもユーモアに富んだ方だと思いました。

時には予期せぬ事態に陥ったり、とんだ失敗もされたりして、ちゃんと隙を作っているようですので、おちゃめですよね笑

イヤモニデビューがかなり遅い閣下

歌手の方が耳につけているイヤホンのようなもの。

あれは周りの演奏を聞き取るための「イヤーモニター(略してイヤモニ)」という装置なのですが、閣下はそのイヤモニデビューがかなり遅かったようですね。

それはまでは、普通にステージに設置されたモニター(ステージの最前に設置された箱で、よくアーティストが足を乗せる箱)の音だけで歌っていたそうです。

ライブでのし上がってきたバンドではあまり珍しくないのですが、その時の話も非常に面白く、メンバーとのやり取りも「さすが日本で屈指の演奏力を持つバンドやで…」と脱帽する内容でした。

このイヤモニの話では、閣下が成熟したボーカリストだからこそ気づいた、また聖飢魔IIの卓越した演奏力を持つメンバーだからこそ分かったと言っても過言ではない、イヤモニのメリットとデメリットについても述べられています。僕も今後使う機会があったら注意しよ(←10万年早い)

閣下の曲作りについて

閣下の曲作りは非常に参考になりました。
というのも、やはり作曲は楽器ができなければできないとか、楽器ができなければDTMができるようにならなければいけないとか言われますが、閣下の曲作りは非常に素人に近い気がしました。

「これでいいんだ笑」と思うほど、閣下の曲作りはシンプルで、条件が揃えばすぐにで作曲できそうだと思えましたし、後々閣下名義で作曲されている曲がすべてこの手法で作曲されていると思うと、僕もなんだか作曲できそうな気がしてきました。

プロでもこういう作り方でやっている人もいるんだ!というところで非常に勇気をもらえました。

閣下の喉のケアについて

閣下ほどのボーカリストであれば、喉のコンディションには常に気を使っている印象を受けました。

なにせ

B’z稲葉浩志さんのボーカリストとしての自覚と自己管理がすごい

こちらの記事で、稲葉さんの喉に対するこだわりが半端じゃなかったので、勝手に閣下もそれぐらいのケアをされている気がしましたが、思いの外…いや思った以上にシンプルでした。

河村隆一さんも、3日間に及ぶLUNA SEAの武道館ライブの3日目あたりの喉の調子についてインタビューを受けた時「必要以上に意識し過ぎると良くない」とおっしゃっていましたが、閣下の喉のケアにも同じような感覚をお持ちなのだと思いました。

この本では、閣下の喉のケアの話の延長として、愛用しているのど飴と、そのちょっと変わったのど飴の使用方法についても述べられておりますして、それも非常に参考になりますので、ぜひ読んでみてください!僕もさっそく薬局行って試してみるぞ!!

閣下の信念

閣下は他人のチャレンジにも非常に好意的です。面白ければすぐ取り入れようと言ってくれる程の器の持ち主ですが、それもある条件というか、約束のようなものがあってこそだと語っています。

そしてそれは人生レベルで役に立つアドバイスでもありました。

僕個人としても、そのことについて漠然とした思いがあったのですが、閣下に肯定されたようで非常に励みになりました。

言及は避けますが、この本は10万年を超える悠久の時を生き、この世に受肉を果たしてから半世紀以上生きた閣下の人生の格言が散りばめられています。

悪魔でありながらも、それは一人の成熟した人間、それも普通の人間とは違う「芸能界を生き抜いてきた」からこそ言える言葉でもあります。

その言葉には非常に重みがあり、また閣下の頭の良さからくる納得出来るだけの理由があります。
そしてそれは人生レベルで役に立つアドバイスであると思いました。

最後に

かなり長々と綴ってきましたが、この「悪魔的歌唱論」は、普段ボイトレ本以外の活字は読まない僕でも、インタビュー形式のような口調で話してくださる閣下のおかげか、一度開いたら読み終わるまで手が離せない魔法でもかかっているのか、2〜3時間で一気に読むことができました。

僕自身妄信的な聖飢魔IIの信者なので、色眼鏡なしには見れていない部分もあると思いますが、内容は非常に面白かったです!

ただボイトレ目的で購入される方や、聖飢魔IIに興味がなければちょっと退屈な内容になるかなと思うところですが、少なくとも興味があればお役に立つことでしょう!

こういう本を読んだあとでは、閣下がメディアに出演されている時の一挙手一投足がどういう根拠や信念に基づいているのかが分かるような気がして、早く次お音楽番組への出演が決まらないかとワクワクしております!

一度でも閣下の歌を聞いて「すげぇ…」と思ったら、ぜひこの本を読んでみてください!

それでは、長くなりましたが、これにて失礼します!

デーモン閣下 悪魔的歌唱論

↓こちらは聖飢魔IIの歴代の名曲を集めた最新ベスト・アルバムです!ぜひ!

XXX -THE ULTIMATE WORST-

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