人工知能「LANDR」殿にマスタリングしていただいた。
2022/01/19
「人工知能」と聞くと、なんだか「『心とは何か』を探しそう」とか、「自我を持ち人間を不要な要素として排除しそう」とか、色々思いがめぐりますが、今回ご紹介する人工知能は
マスタリングしてくださるんです。
これ「歌ってみた」とかを投稿してる人にはとってもいいんじゃないかと思ったので、今回はそんな、人工知能のマスタリングサービス「LANDR(ランダー)」をご紹介します。
マスタリングとは?
そもそも、マスタリングとはどういうことを指すのでしょう。
僕自身、底辺ながらニコニコとかyoutubeとかで歌を歌った動画とかを投稿してる身ではありますが、マスタリングという工程がどういうものかも知らなかったので、今回調べてみました。Wikipedia様で(安易)
以下、抜粋!(安易)
録音による音楽制作においては、最終的にCDなどの形で量産されないものも多い(放送局のジングルやCM音楽など)。だが、こうした音楽制作においてもミックスダウン後の2トラックマスターの音圧や音質を調整する作業は必要である。このような作業もマスタリングと呼ばれる。
元々音質・音圧調整という意味でのマスタリングは、単に全収録曲の質感や音量差を違和感なく整えるといった意味だけでなく、マスターテープの音声データをアナログ・レコード盤に起こす際に生じる音質の大きな変化を是正するための工程という目的も大きな部分を担っていた。そのため、デジタル音源はマスターテープの音質を忠実に再現出来るとして70年代後半 – 90年代前半のCD時代初期には、せいぜいレベルを合わせる程度で積極的な処理は行われていなかった。しかし、90年代も半ばを迎えるころには単純にデジタル化しただけではCDメディアの特性にマッチしておらず、アナログ・レコード時代のように最終的なメディアに適した音質に調整するべきだという認識が広まり、現在に至っている。
要するにマスタリングとは、様々なメディアに適した品質に調整することで、昔は原曲とレコード盤の品質差を是正する工程という意味でも使われていた、ということでしょうか。
今回紹介する「LANDR」殿は前者ですかな。
ちょっとツイッターなどで調べてみると、「歌ってみた」とかを投稿するような方々の認識としては「ミックスした音源をさらに調整する作業」みたいな解釈の方が多い印象を受けますね。
僕なんかは「ミックスダウン」したらもう投稿してましたが、マスタリングしてないで音源を晒すなんて塗装してないアイアンマンが出撃するようなものなのでしょうね。
そう考えると戦慄します・・・。
さっそく「LANDR」殿にマスタリングしていただいた。
そんな僕でも簡単にマスタリングできる。というより、そんな僕みたいな人でも、簡単にマスタリングした音源を手に入れることができるのが、今回紹介する「LANDR」殿です。
操作も非常に簡単です。
こちらの画面の「↓」のところまで、ミックスダウンを終えた音源をドラッグ&ドロップするだけ。
マスタリングしている間、↓のとなりにマスタリング前提のミックスダウンのコツのようなワンポイントアドバイスみたいなのが出るのも嬉しいですね!
「マスタリング中・・・」という表示が出て、しばらくすると別ページに飛び、ブラウザ上でダウンロードできるようになります。
以前まではMP3でのダウンロードなら無制限だったそうですが、現在ではMP3は2曲までが無料、その後は2ドルぐらいかかり、WAVフォーマットは最初から有料です。メールアドレスの入力も必要かもしれません。(メールアドレスを入力しない方法をとらなかったので、確認ができませんでした。)
マスタリングはその工程だけで1曲につき諭吉さんが何人も散っていくのだそうです。それだけ作品の良し悪しにかなり影響するということですね。
一つ気になったのが、この「LANDR」殿は、未だに学習しているのか、という点です。
もしそうだとしたら、素人の僕が独学でやってる拙いミキシングを補正したために、皆さんのマスタリングに迷惑をかけていないかというところが、非常に気になるところではありましたが、やらずにはいられませんでした。
音源を比較してみた。
というわけで、無事「 RANDR」どのにマスタリングしていただきました。
今回マスタリングした音源は、ニコニコにマスタリング済みのものをアップし、youtubeにマスタリングしていない音源をアップしました。出来上がった音源ですが、私のミキシングがかなり甘いことを頭に入れた上でお聞き下さいませ笑
※マスタリング済みのものはミックスダウン時にあらかじめ-4dbほど音量を下げてます。
マスタリングしていないもの
マスタリング済み
めっちゃ音でかくなっとる!!!!
すげー!!!!
これがマスタリング!!!
全体的にのぺーっとした感じで、すべての音の輪郭がぼんやりしていたマスタリングしていない音源に対して、マスタリング後の音源は音量、音圧ともに上昇して、ガツン!とくるような印象を受けますね!
また音量が上がったおかげか、演奏と声の間に距離感が生まれ、住み分けや輪郭がかなりはっきりしてます。
恐るべしマスタリング。恐るべし「LANDR」殿・・・。
MP3でもマスタリングしないクソみたいな音源に比べたら遥かにいいですから、2ドルはかなり安い気がします。
だって本当のプロにマスタリング頼んだら諭吉が一度に何枚も散っていくわけですから。
マスタリングがどういうことかはまだわからないですが、それがどれだけすごいことかはよくわかりました。
今までマスタリングしてこなかった自分が恥ずかしい…。
とはいえ
やはり元々拙いミキシングが補われるわけはありませんでしたorz
「音圧や音量は任せてもらって結構ですけど、音源のクオリティはミックスダウンまでで決まりますからね」とLANDR殿の非情な声が聞こえた気がします。
歌もミックスも、まだまだ修行が足りませんな…。
とはいえ、この「LANDR」殿。
使っていない人が使えば、かなり重宝すること間違い無しの超おすすめです!
「歌ってみた」に投稿する人や、ミックスした音源の音圧や音量をさらに上げたい方は是非試してみてください!