僕が今思っている正しいと思う高い声の出し方について。
2022/01/19
以前、
についてお伝えしましたが、それについて「じゃぁ正しい高音開発は?」という質問がありましたので、
僕が現状思っている「正しい高音開発」について述べていきます。
僕の実力の程度については、youtubeにて歌った音源をアップしていますので、そちらを参考にしてください。
あくまでも僕自身、素人の見解でありますので、ご理解お願いします。
では、いきますよっ!
もくじ
とにもかくにも裏声
これはもう僕でなくても、色々な方がおっしゃっていますし、僕もそれを肯定しています。
高音を出すには、まず裏声を鍛えなくてはいけません。
さて、その裏声をどう鍛えるのかというと、「もののけ姫」を歌う事や「YUBAメソッド」に取り組むことを僕は推奨します。
モノマネからでOKですので、まずは裏声の感覚を掴んでください。
そのおすすめの曲が「もののけ姫」です。
もののけ姫がそれっぽく歌えていれば、裏声はできていると言っていいでしょう。
息漏れの少ない裏声を探す
そしてその後ですが、「息漏れの少ない裏声」の感覚を探します。
「もののけ姫」で使われる裏声は、どちらかと言えば「息漏れの少ない裏声」の部類に当たります。
とはいえ、「息漏れが多い裏声」でしか歌えない人もいるかと思いますが、どちらかの裏声が出ればOKではないでしょうか。
「もののけ姫」を裏声で歌っている時点で、息漏れの「多い」「少ない」裏声、2つの感覚を掴む人もいらっしゃるとは思いますが、おそらく初めて裏声を出せた人や、裏声というものに強い固定観念を抱いている方は、「息漏れの多い裏声」「息漏れの少ない裏声」この2つの裏声を意図的に使い分ける事は中々難しいと思います。
そこで僕は、「YUBAメソッド」を推奨します。
YUBAメソッドで「息漏れの少ない裏声」の感覚を最短距離で掴む
YUBAメソッドというのは、かなり有名な「フクロウの”ホーホー”というモノマネをするだけで歌が上手くなる(高い声が出せるようになる)」というような主旨のメソッドです。
実際上記のモノマネを完全に再現するのはかなり至難の業なのですが、「息漏れの多い裏声」「息漏れの少ない裏声」この2つの感覚を知るにはとても良いメソッドになっていますので、「もののけ姫」等で裏声が出せるようになった人は、次にYUBAメソッドに取り組むと、最短距離で「息漏れの少ない裏声」の感覚を得る事ができ、「多い」「少ない」を意図的に使い分ける事ができることでしょう。
その後はひたすら練習あるのみです。
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「息漏れの少ない裏声」を鍛える。
世の中に氾濫している「ミックスボイス」「ミドルボイス」「ヘッドボイス」の正体は「息漏れの少ない裏声」であると僕は思います。
というより、普段意識して使わない「息漏れの少ない裏声」を使う事により、地声とのバランスが取れ、高音域もスムーズに歌えるようになることを、「◯◯ボイス」とかと、世間は言ってるんじゃないかなーと僕は思っています。
ですので、あとはこれを鍛えていけば、それらの声を取得したことになると思います。
最初は地声とのつながりが上手くいかず、声換点が目立ったりして、「使い物にならない・・・やっぱりこの声って違うのでは?」と思ったりする事もあると思います。
それでも、しっかりと練習していけば、いつの間にかスムーズにつながったりするはずです。
ただし、ここまでくると、
体の使い方、響き、口の形、母音と言った、発声に必要な全ての要素がかなり密接に関係してくる段階だと思います。
地道な練習を重ね、しっかりと自分の声に向き合う事で、少しずつ成長していく段階になると思うので、ここからの道のりの方が長いかも知れませんね・・・。
僕自身が今どの段階かは定かではないので、どういった練習が効果的か、ということに関しても言及しかねます。
色々と試行錯誤してみて、ご自分の理想の声を手に入れるための参考になれば幸いです。
一応僕が今取り組んでいる個人練習を載せておきますね。
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口で言うのは容易い
ここまでのプロセスは、話だけ聞けば比較的簡単な行程です。
しかし、実際に道のりはかなり険しいということは、皆さん練習されていて感じていらっしゃるのではないでしょうか?
その原因として、
・今まで自分が出してきた声とのギャップが受け入れられず、今までの悪い癖のついた発声に後ろ髪を引かれてしまっている。
・自分がすでにある程度の段階にきていると勘違いしている。(例:自分はもう裏声が出せる段階であると思い込んで疑わないでいる)
・上記と同様に、独学で開発しているにも関わらず、たとえその発声が間違った方向であっても、自分がその声を出せたんだと信じて疑わないでいる。
などが挙げられると思います。
要は「勘違いせず、謙虚に取り組め」ということです笑
多くの人が高い声の出し方に試行錯誤している現実
上記の僕が正しいと思う高音開発のプロセスは、至ってシンプルです。
自分の発声が悪いのだと、心の底から認め、さらにゼロ、もしくはマイナスから再度自分の声を作り上げていこうと思える人に関しては、比較的早い段階で、その効果が出始めたりもするかもしれません。
しかし、それでも高い声が出せないと悩んでいる人はとても多いですよね。
それはなぜかと言うと、
練習によって出せた声が正しい方向の成長であるかどうかが、一人では分からない。
ということだと思います。
今回僕は、ある程度包み隠さず、僕が実際に取り組み、現状のレベルまで成長したプロセスをご説明しました。
他のボイストレーナーの方のコラムでも「これは限りなく真理に近い」というような領域まで踏み込んだ内容をサラッと書いてらっしゃる方も多いです。
しかしそれでも高い声の出し方に悩む人は少なくありません。
それはやはり、「ボイストレーナー」という存在に、実際に聴いてもらいながら開発しなくては、いつ間違った方向に成長するかが分からないからだと思います。
ボイストレーナーから学ぶ
上記のメソッドや練習に取り組みながら、常にボイストレーナーに自分の声の状態を確認してもらう。
これを無くして、正しい高音開発はできないと僕は思います。
今まで説明して来た中で、おそらく間違った解釈をしたり、間違った方向に成長してしまう要素は多いです。
例えば、「もののけ姫」をそれっぽく歌えるようになったからと言って、それが正しい「裏声」の出し方であるか、というのは、やはり聴いてみないと分かりません。喉締めの蚊が鳴くような声で歌っている場合だって十分に考えられます。
それを、「自分はもののけ姫が歌えるようになったから、裏声が使えるようになったんだ!」と思うにはあまりにも早計だということです。
その度に、有識者に確認してもらう環境を整えることを強く推奨します。
youtubeのコメントや、2ちゃんねるに投稿して判定してもらうのではなく、きちんとした肩書きを持つボイストレーナーに聴いてもらいましょう。
匿名性の高いコメントは、それ自体が「釣り」であることも十分に考えられますし、本心が分かりません。
その不透明さが一切無い有識者からのコメントをもらいましょう。
それを逐一確認しましょう。
レッスン代をケチるな
今まで述べた内容は、他のボイストレーナーさんのコラムでも取り扱われていることが多いと思います。
それだけ核心に迫る情報であるにも関わらず、高音開発に悩んでいる人は多いですよね。
これはボイストレーナーからすれば、「言葉だけで理解できるはずがない」という自信があるからに他なりませんし、それは紛れもない事実です。
「無料相談受付中」という心優しいボイストレーナーさんであっても、実際に文章だけでは伝える事に限界があります。
Twitterなどでも、ボイストレーナーさんに対し気軽に「これは裏声ですか?」とURL付きで判定を希望している方も見かけますが、「Yes」と「No」で答えられない場合だって多いにあると思います。
「声」についての問題が「言葉」だけで解決できるはずはありません。
レッスン代をケチらず、きちんとレッスンを受けてください。
しっかりとした肩書きをもつボイストレーナーの方に時間とお金を投資してください。
間違った方向での成長をして、結果的に時間とお金を費やす事になる前に、しっかりとした肩書きを持つボイストレーナーの方に時間とお金を投資してください。
その方がよっぽど近道です。
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しっかりとした「コミュニケーション」を。
さて、ここまで高い声の出し方、高音開発の仕方について述べてきました。
結果的にはやはり「ボイストレーナーのレッスンは必要」という事になりましたが、最近ではTwitterなどで、無料でかつ気軽にボイストレーナーさんと交流を持つ事ができます。
そして優しいボイストレーナーさんは、その問題にできる限り文章で答えようとしてくださっています。
しかし悲しい事に、その事に対し「感謝」しないユーザーがとても多いと思います。
唐突に「この声どうでしょうか?」のようにリプライして来て、それについてボイストレーナーさんからの返事を受けた後は、何も言わないユーザーの方がとても多い印象を受けます。
自分が悩んだ時だけ救いを求め、それが解決しても感謝しない人があまりにも多いです。
「歌」はその人の人柄が多いに反映されるものだと思っております。
歌が上手い人は「人格者」であると、僕は思います。
有識者に意見を求めるときは「突然失礼します」
参考になったかどうかに関わらず、リプライをいただいた場合は「ありがとうございます。」
そういう人として最低限のことができない方は、残念ながら技術的なことは解決しても、「歌」としての根本的な問題は解決しないでしょう。
歌が上手くなりたいのであれば、人としても正しくあるべきだと僕は思います。
もっと言えば、そういう基本的な事ができていない人だからこそ、「自分はできている」と傲慢になれるのだと思います。
これはもう「歌」だけでの問題ではないですし、改善されれば人生レベルで成長できることです。
是非謙虚に、真摯に、練習に取り組んでいただきたいと思います。
というわけで、今回は僕が今まで取り組んで来た中でおそらく正しいであろう「高い声の出し方」「高音開発」のプロセスと、
最後は説教じみてしまいましたが、僕からの「お願い」をお伝えしました。
高音開発、高い声の出し方について悩んでいる人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
それでは、今回はこれで失礼します!