独学でボイトレする上で本当に気をつけて欲しい事。
2022/01/19
僕自身、最初は独学でした。
かく言う僕も最初は独学でした。
ネットで調べて、高音開発して・・・。
でもそれが結局悪い癖にしかなっていなくて、今苦労しています・・・orz。
1年かけて間違った高音開発をしたせいで、その修正にもう2年ほど費やしています笑
僕と同じように、ボイトレを「独学」でされている方は非常に多いですよね。
以前、
もくじ
ボイトレ受けるか、独学が良いかなんて愚問。
でも述べましたが、ボイトレは受けた方がいいです。
とはいえ、金銭的、時間的にどうしてもボイトレを受ける事ができない・・・という方もいるはず。
なので今回は、僕が今まで取り組んで来た中で、ボイトレを独学で行う上で気をつけてほしい事を述べます。
タイトルで「本当に」とあえて付けるほど、「本当に」気をつけてほしいことを述べていきますよっ!笑
独学に逃げない。
何かと理由をつけてボイトレを受けたがらない方って結構いる気がします。
金銭的、時間的にどうしても、という方はしかたない気もしますが、
「個性が無くなりそうで怖い」
「どうせ腹式呼吸から入るんだろ?」
「改善したいこと以外のレッスンを受けるのが苦痛」
などのよく分からない理由でボイトレを受けたがらない人もいますよね。
だから独学で・・・ということなんだと思いますが、僕からすれば、
しっかりとした肩書きを持ち、お金をいただきながら責任を持って自分の知識を提供している人たちから教わる事と、どこの馬の骨か分からないような人の経験談や情報を寄せ集めることと、どちらが危険でしょうか。
上記の記事でも述べましたが、ボイトレ講師の方の情報は、相性はあれど不正解はありません。
「前の講師で良かった思い出が無くて・・・」とか言っているのも、「昔の彼女が忘れられなくて・・・」とか言っておけば恋人がいない言い訳になると思っているのと同じです。
「ここのサイトでは”ボイトレを受ける必要はない”と書いてあるので、ボイトレは受けません」という方もいらっしゃいますが、その根拠が「タダで勉強できる」という魅力から離れられなかったり、「独学の方がカッコいい」「ボイトレレッスンに頼らなくても自分はできるはず」という思い込みからきているものでないか、自問自答してみてください。
ネットの掲示板等はアテにならない。
これも独学する上で気をつけて欲しいことです。
ボイトレする上で、某掲示板とかは、結構検索すると引っかかります。
掲示板形式ですので、文字数も多く、検索に引っかかりやすいんですよね。
しかもそこでは意識高く練習し、互いに切磋琢磨し合っているような印象を受けます。
「ここなら自分の悩みが解決するかも!?」と掲示板内をくまなく見たり、自分も音源を載せて判定してもらおうと思ったりしますが・・・
おそらく無意味です。
前述しましたが、「どこの馬の骨か分からないような人の経験談や情報を寄せ集めること」になります。
匿名性が高い上、投稿者の解釈での文章だけでは、実際に取り組んでいるやり方が合っているか、また同等の効果が得られるているかの確認がしづらいですね。しかもそもそも体験談やアドバイスが「釣り」かも知れませんし。
また、不特定多数の人たちがアドバイスしていることも良くない点だと思います。自分が音源を載せたところで、それを見てくれる人が毎回同じ人ではありません。そのため、意見がマチマチで、結果混乱するだけです。
最悪、掲示板の流れから、何のアクションも起きないまま流れてしまう事もwww
僕も以前「ミックスボイス判定」や好きなアーティスを実際に歌った音源をアップしてアドバイスをもらったことがありましたが、よく分からないまま終わってしまいました・・・orz。
「自分はできている」とは思ってはいけない。
これは今まで述べた中で最も注意していただきたい部分です。
独学で勉強する上で最も邪魔になるものが、「自分はできている」という思い込みです。
◯◯ボイスや腹式呼吸とかでよく見られますね。
「腹式呼吸はできているんですが・・・」「ヘッドボイスが出せるようになったのですが・・・」という前置きで有識者の方にアドバイスをもらっている人をTwitter上でたくさん見かけますが、そもそもそれらが間違いである可能性だって捨てきれません。
「自分はできている」という思い込みは、成長の妨げになります。それが、苦労して手に入れたものであるならば尚更です。
僕自身、間違いではありましたが、以前の高音開発には1年ぐらいかかったので、それが間違いである事を認めるのは非常に怖かったですが、間違いは間違いであるということを認める勇気も必要です。
そしてその思い込みは、有識者の「正解」でさえ疑問に感じてしまいます。
「ミックスボイスが出せるようになりたいです」
「では裏声を練習してください」
「裏声は出るんですけど・・・」
というやりとりとか良く見ます。
そうなってくるとアドバイスする側としては、「できている前提」で話したりしますが、それができているかどうか、それを確認したいのが本音ではないでしょうか。
「この人は裏声を出すように言ったけど、俺はもう裏声出せるんだけどなー」と思いながら練習したところで、上手くなるはずがありません。スポンジに水を含みたいのに、あらかじめ別の液体を含んでいては、水を含める余裕がありません。
いつでもニュートラルに、「自分は何もできていない」という、カラッカラのスポンジの状態でアドバイスを吸収し、実践した方がいいと思います。
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結局、どうすりゃいいのか。
そもそも独学で勉強することを否定し、「2ちゃんはアテにするな」「自分はできていると思うな」と言ってしまっていますねwww
もう何をしていいか分からなくなったかも知れませんが、まだ色々あるので、今度は上記を踏まえた上で、何が効果的か述べますね。
ボイストレーナーさんのブログ
しっかりとした肩書きを持った方のコラムやブログなんかは、信用できますよね。
無料相談なんかを受け付けているところも多く、住所や電話番号、レッスンしている場所なども明記されていることも多いので、2ちゃんのような匿名性は無く、その内容次第では自分に不利益になるのですから、下手な事は言えません。
しかも本当に気に入って「この人のボイトレを受けたい!」と思えば、安心してそのままその人のボイストレーニングを受ける事ができます。
ネット上にはたくさんのボイストレーナーの方のブログやコラムがありますので、自分に合ったものを探してみてください。
ボイトレ関連の書籍
書籍も似たようなものです。
しっかりとした肩書きで活動されていますし、自分の利益にダイレクトに影響しますから、手を抜く事ができません。
また、実際にレッスンできる音源等が付属していることも多いですので、そういったものを持たない人は購入してみてはいかがでしょうか。(僕のバイブルとして、このブログの右側の下の方に3冊紹介しています笑)
たくさんの本が出ていますが、どれも相性はあれど「正解」で間違いはないのでその中から自分に合った練習法を探してください。
自分の声を録音する
これホントに大事です。独学であれば尚更です。
独学は自分で自分の声を開発していく事になりますが、自分の声を聴いてくれる人が誰もいません。
少しでも自分のなりたい声に近づけるためには、録音が欠かせません。
普段何気なく使っている声がヒントになったりします。
音質なんかは気にしなくてもいいので、スマホのボイスメモ機能とかを使って、歌い込んでみてください。
上記におけるデメリット
そんな感じで、僕なりの「これはいいよ!」というものを挙げましたが、これらの最大のデメリットはやはり
自分の声を聴いてくれる人がいないこと
でしょう。
自分で自分の声を聴いたところで、その声が正解かどうかが分かりませんし、仮に音源を聴いてもらえる事になったとしても、その後教えてもらったアドバイスや練習方法を正しく行えているかなどの確認ができません。
ボイトレにおいて、それが一番重要だと思います。
認識の違いというのは本当に恐ろしいもので、伝言ゲームのように湾曲したりします。
それは必ず起こるものだと思って、心して独学してください。
結局のところ、ボイトレは受けてください笑
ここまで散々独学でのボイトレに関して注意してほしいことや、「独学でするなら、これがいいよ!」というのを僕なりに挙げてきました。
が・・・。
やっぱりボイトレ受けた方がいいよ・・・。
記事の内容に反して、「レッスン信者」だと思われてしまう言動を度々してしまっていますが、もうそれほどまでに独学は危険だと思います・・・orz。
やっぱりリアルタイムのやりとりで、正解か間違いかが分かるというのは、結果的に時間が短縮されますし、効果も大きいです。
最初から正解を知っていて、その声を録音していれば、一人で練習しているときも、何が良くて、何が悪いかが分かります。
結果的にじっくり声帯と向き合う事ができる上、正解に着実に近づけるのです。
独学している最中に「◯◯したら高音出るようになった」と思ったらそれがただの喉絞めだったり、「◯◯したら声量が上がった」と思ったら、変なところに響かせる癖がついてしまったりします。
手遅れになる前に、一度もレッスンを受けた事が無い方は、お試しや無料でもいいので、一度受けてみてはいかがでしょうか?
さ、というわけで今回は
めちゃくちゃ長文になり大変すみませんでしたっ!
「ぱんぷきんどりーむ」史上最長になってしまいました・・・。
結局は「ボイトレはちゃんとレッスン受けてください」というまとめっぽくなってしまいましたが、これからも何らかの事情で独学でしか練習ができないという方は、今回述べた事も意識してみてはいかがでしょうか!
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです!
ではでは!!